インターナショナルスクール、その先【日本語力はどうなる?】

私は小4の夏に公立の小学校を辞めて、インターナショナルスクールに編入し、そのまま5年ほど通った。大人になった今のタイミングで振り返りを兼ねて、謎に包まれたインターについて書いていきたいと思う。

※ この投稿に書いてあることは当時の情報であり、私の主観も混じっています。なかにはケースバイケースのこともありますし、古くなっている情報もあります。入学するときはどんな情報も鵜呑みにせずにきちんと自分のケースに即しながら幅広く調べましょう。

インターナショナルスクールの勉強

日本にあるインターのほとんどは文科省の学習指導要領ではなく、海外のカリキュラムに従っている。科目で言うと主に国語(英語)、算数、理科、社会、音楽、図画工作、体育をやっていた。アカデミック言語が英語だったから、大人になった今でも時々数学や理科の専門用語などを日本語で言われても、習ったのにわからないことがある。

日本語の授業は1日1コマあったが、公立よりレベルが低かった。日本語の授業はレベル分けされていて、外国人の生徒も多いので下の級はひらがなの書き方から磯の基礎から学びはじめるもので、一番上の級は私のようないわゆる「純ジャパ」が多かった。それでも、中1で小5の漢字ドリルをやるくらい、公立より遅れていた。そんなペースだともちろん高校レベルの漢字まで学習しきらなかったので、卒業後に自分で穴埋めしながら漢検2級を取得した。

塾に通ったりしていた友達もいたが、私の場合、かしこまった日本語の勉強はしなかった。学校以外の私生活では、家族や友達と日本語を話して、日本語の音楽を聞いたり小説を読んだりしていた中で、自然と日本語力が上がっていた。今思えば、漫画やアニメが好きで日本語を覚えた外国人みたいだ。

インターの生徒たちは早熟で荒れがちというイメージもあるかもしれませんが、これに関しては人によるとしか言えない。中学や高校生で大人の遊びをしていた同級生はいたが、それに参加しないと仲間外れにされるなどといったプレッシャーはなかった。

セミリンガルの問題

大人になった今、私は日本語も英語も普通に理解できて話せるし、読み書きも問題ない。でも、どちらの言語でも国語が苦手で語彙力が低い。

しかし、国語力がないのは本当にインターのせいなのか。モノリンガルでも国語が苦手な人は山ほどいる。私がただ言語能力が低い人間だったら、子供の頃から英語環境に身に置いて、ここまで話せるようになることができたのはとてもラッキーではないか。

国語への苦手意識があるとはいえ、日本語での読書と漢字が好き。新卒ではWebライターとして就職し、ちょっとしたイベントの司会を頼まれることもあるので、気にしすぎなのかもしれない。正直自分でも、日英バイリンガルになれたのか、または両方中途半端なダブルリミテッド(セミリンガル)になってしまったのかよくわからない。

語彙力は低くても、総合的なコミュ力には自信がある。これは生まれつきの性格とインター両方のおかげだと思う。インターの教育方針上、授業中の発言回数が一つの評価基準となっていて、グループワークやディスカッションも多かった。

Posted by まる