ブルーライトで肌が老ける理由と対策方法
テレビ、パソコン、スマホなどの画面から出ているブルーライトは肌に悪影響を及ぼす。一般的に知られているのは以下の流れでしょう。
- テレビやスマホの画面からブルーライトを浴びる
- 脳が覚醒して睡眠の質が悪くなる
- 肌のターンオーバーが乱れる
- しみ黒色メラニンは皮膚の中にとどまる
- 排出されずに残った黒色メラニンが蓄積される
- 色素沈着を起こしてシミとなる
これが大きい。しかしこれだけではない。
研究論文
2018年の国際皮膚科学会で、エスティローダーが「皮膚細胞は光を見ている」という、per-1という肌の時計遺伝子についての論文を発表した。夜にブルーライトを浴びてしまうと体の自律神経と同じように肌の細胞もそれを感知し、日内リズムやターンオーバーが崩れ、メラニンが増えてしまう。
2020年、ポーラも似た内容の論文を出していて、パソコンやスマホのブルーライトが翌日の日焼けのしやすさに影響すると発表した。ブルーライトを浴びることにより、メラトニンの分泌量が減少し、肌が本来もつ「セルフシールド機能が発揮されなくなる。メラトニンといえば睡眠ホルモンのイメージが強いが、肌の修復にも関係していることがわかっている。
短期間であれば、メラトニンのサプリで補うことも可能だが、長期的な使用に関しては安全性が確認されていない。
じゃあ、昼間ならブルーライトを浴びても肌に悪影響はないのかというと、そうでもなさそう。
ブルーライトは紫外線よりも肌の深部に直接届いて、たるみ、活性酸素発生、シミを引き起こす。これはまた別の経路で、同じシミに至る。
肌をブルーライトから守る方法
現代、完全にパソコンやスマホを全く使わないのは無理なので、なるべく対処するに限り。
- パソコンで仕事するときはブルーライト眼鏡を使う。
- ブルーライトカットできる日焼け止めや化粧下地を塗る。
- すっぴんで無防備にパソコンやスマホの画面を見ない。日焼け止めを落とした夜などは特に要注意。
- 眠る前に布団の中でスマホをいじらない。画面との距離が近いほどブルーライトの量は多くなるため、この時に浴びるブルーライト量は通常よりも多くなっている。
- 同じ理由で、できればスマホじゃなくてパソコンで作業をする。
もう夜のスキンケア後はパソコンを切って、スマホも最低限の連絡以外に使わないようにする。スマホのスクリーンタイムを1日2時間以内に留めることを目安にしてみる。